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Hokkaido University
Center for Human Nature,
Artificial Intelligence,
and Neuroscience

2023.8.1 Release

2023年人工生命国際会議(ALIFE2023)の共催を行いました

生命とは何かを探求する人工生命国際会議2023 (ALIFE2023: The 2023 International Conference on Artificial Life) は、CHAINとの共催で7月24日から7月28日に、北海道大学のクラーク会館で行われました。

人工生命国際会議は「ありうる形の生命」を計算モデルやロボットをはじめとする様々な媒体を用いて創り出すことを通して、生命の創発と進化の探究と議論を行う場です。生命の理解と生命的システムの開発を目的として、1987年の第1回から長きにわたり開催されてきました。多くの偉人の作り上げた理論をもとに、情報学、工学、数学、物理学、生物学、化学、経済学、生態学、哲学など多様な背景を持つ学者が集まる、学際性において最も成功している学会の一つです。

ALIFE2023は、実行委員長CHAIN飯塚博幸特任准教授副実行委員長鈴木啓介特任講師が務めました。会議では”Ghost in the machine(機械の中の意識)”をテーマに掲げ、意識の創発をはじめとする多様な分野を専門とする研究者らによるキーノート講演、チュートリアル・ワークショップ、特別・一般セッション、特別公開講演、アート展示等で構成されました。国内からの参加者が129名、国外からの参加者が133名あり、オンラインでも118名が参加し、生命に関する深い議論がなされました。特別公開講演としては、著名なSF作家のテッド・チャン氏と意識科学を先導する神経科学者のアニル・セス氏による対談形式のトークイベントがオンライン配信されました。この配信には、一般から537名の参加があり注目を集めました。さらには、アンドロイドALTER3による対話デモをはじめ多数のアート展示があり、会期中は一般にも公開されました。会議では生命に関する熱い議論がなされ、大成功で国際会議を終えました。

https://www.youtube.com/@Alife2023
https://2023.alife.org/