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Hokkaido University
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2024.4.1 Release

CHAIN修了証書授与式が行われました

6名の学生がCHAIN教育プログラムを修了し、3月29日(金)に田口茂センター長よりCHAIN修了証書が授与されました。

授与された学生は、以下の6名です。

晴木 祐助(文学院)、本間 祥吾(文学院)、平郡 雄太(農学院)、
千葉 拓也(生命科学院)、萩原 成基(情報科学院)、寺尾 颯人(情報科学院)

 

この6名の学生たちは、学際的な教育を行うCHAIN教育プログラムに積極的に参加し、必要とされる単位を取得しました。
これからはCHAIN教育プログラムの経験を生かし、アカデミアや産業の場で活躍されることを期待しています。

修了者からのコメントをご紹介します。

本間 祥吾(文学院):CHAINでは、哲学や神経科学などの講義だけでなく、様々な分野の研究者との交流や議論の場を提供していただきました。CHAINのプログラムを通して学際研究の奥深さ、困難さ、面白さを学び、自分自身の分野や研究の立ち位置を俯瞰することにも繋がりました。これからも、様々な分野への興味と学びを絶やさず、幅広い視点から研究に取り組んでいきたいと思います。

平郡 雄太(農学院):私は植物の分子生物学を専攻しており、CHAINでの研究・教育とは接点のない研究を行なっていました。しかし、教育プログラムの中で今まで知らなかった哲学や認知科学の世界にとても興奮し、「自分は自身の研究分野に限らず学術というものが好きなんだ」という気づきをもらい、アカデミアに進むことをきめるきっかけにもなりました。また、文理を跨いだ様々なバックグラウンドの学生との議論を通して、学際的な研究の楽しさや自分の分野を相対視することの大切さを学びました。私は今後も植物の研究を続けていくつもりですが、CHAINで授かった視点は他の植物学者にはないものだという自信を胸に独自な研究をしていきたいと思います。

萩原 成基(情報科学院):二期生としてCHAIN教育プログラムを修了できたことを大変嬉しく思います。プログラムを履修していなければ接する機会がなかったであろう異分野の方々と刺激的な交流ができ、自身の視野が大きく広がったことをとても実感しています。いかに自分がこれまで狭い領域に囚われてきたのかを気付かされたり、自身の研究の意義や立ち位置を見つめ直したりする良い機会になりました。また、プログラムを通じて初めて出会った分野を私の博士論文テーマにも取り入れ、学位取得のための大きな足掛かりにもさせて頂きました。ご指導及び有益な議論を賜りましたCHAINの皆様に深い感謝の意を表します。

寺尾 颯人(情報科学院):北大CHAINの教育プログラムを修了し,ディプロマを取得できたことを光栄に思います.教育プログラムでは様々な分野を専攻する先生方や受講生と一緒に学んだり,議論したりする貴重な機会を得ることができました.この経験からは他分野の研究者がどのような課題意識をもってどのようなアプローチで研究に取り組んでいることを知ることができ,自分自身の研究テーマを再考する良い機会となりました.また,CHAINの先生方や受講する学生は研究に熱心に取り組んでいる方々ばかりで,彼らの熱意に私自身も研究を進める上で大きく影響を受けました.今後はCHAINでの経験を活かして社会で活躍していけるような人材になっていきたいと思います.

晴木 祐助(文学院):CHAINの一期生として過ごした4年間は、優秀な同輩や教員との深い議論や共同研究を通じて、私の研究者としての能力を向上させる機会を与えてくれました。特に、CHAIN内で形成された研究グループの一員として、トヨタ財団の「先端技術と共創する新たな人間社会」プロジェクトや北海道大学の「心と体のライフデザイン」プロジェクトなど、実際に研究助成を獲得したことは、私のキャリアにとっても財産となりました。このような目に見える成果はすべての履修生には約束されていないかもしれませんが、CHAINは自らの熱意に応じた機会がそれなりに得られる良い環境だと思います。CHAINの今後がどうなるかわかりませんが、この修了書を誇れるような日が来ることを願っています。