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Hokkaido University
Center for Human Nature,
Artificial Intelligence,
and Neuroscience

CHAIN ACADEMIC SEMINAR #52

第52回 CHAIN Seminar:長谷川愛「ディストピア回避のためのスペキュラティブ・デザイン」

日時 7月22日(火)18:00〜19:30
場所 W202(人文・社会科学総合教育研究棟)
言語 日本語(イヤホン付きの英語同時通訳あり)
主催 人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)
開催方法 ハイブリッド(オンラインのみ要登録)

第52回CHAINセミナーは、アーティスト/デザイナー 長谷川 愛さんに「ディストピア回避のためのスペキュラティブ・デザイン」と題した講演を行っていただきます。

本セミナーは(JSPS二国間交流事業)JPJSBP220254401の支援を受けて開催します。

Seminar1

Lecturer

長谷川 愛   (アーティスト/デザイナー)
Ai Hasegawa (Artist / Designer)

ディストピア回避のためのスペキュラティブ・デザイン

Abstract:

私たちはどのような未来に向かって生きているのか?そして、その未来は誰のためのものなのか?本講演では、アーティスト・長谷川愛が、自身のこれまでの代表作を振り返りながら、最新作「PARALLEL TUMMY CLINIC」(人工子宮をテーマにしたスペキュラティブな提案)を通じて、技術と社会の新たな関係性を探ります。スペキュラティブ・デザインとは、ただ便利さや進歩を追い求めるのではなく、未来に対して問いを投げかけるための思考と表現の方法です。この講演では、安易なディストピアやユートピアの二項対立を超え、「誰が」「どのように」技術を選び、共に生きる未来をつくるのかという問いに向き合います。

講師紹介

慶應義塾大学理工学部 機械工学科 准教授 専門はスペキュラティブ・デザイン

バイオアートやスペキュラティブ・デザイン、デザイン・フィクション、現代美術などの手法を通じて、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を批評的に掘り下げる作品を制作・発表している。技術を公平性や倫理の視点から問い直し、オルタナティブな社会のあり方を夢想しつつ、その実社会への応用可能性を探求する実践を行う。IAMAS(情報科学芸術大学院大学)卒業後に渡英。2023年度より慶應義塾大学理工学部准教授を務める。これまでに、MoMA(ニューヨーク近代美術館)、森美術館、上海当代芸術館、イスラエル・ホロンデザインミュージアム、ミラノ・トリエンナーレ2019、アルス・エレクトロニカなど、国内外の主要美術館・国際展にて多数の作品を展示。著書に『20XX年の革命家になるには──スペキュラティブ・デザインの授業』(BNN新社)がある。