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CHAIN ACADEMIC SEMINAR #50
第50回CHAIN Seminar 松田英子「子どもの現象学―共感覚、想像の友達、懐かしさ」
今回のCHAINセミナーでは、慶應義塾大学の松田英子先生をお招きします。
松田先生は、人工生命・複雑系科学の研究で東京大学にて博士課程を修了され、その後は、共感覚をテーマに精力的に研究を進めておられます。
「文字や数字に色がついて見える」「布やガラスの手触りが特定の感情を引き起こす」などの共感覚は、一部の人々にのみ見られる特異な意識体験とされ、意識の科学や現象学において重要な研究対象です。松田先生は、共感覚を特定の人に限定された特殊な経験とするのではなく、誰もがその素養を持つ「スペクトラム」として捉える立場を取っています。
今回の講演では、共感覚と子どものファンタジーとの関係に焦点を当て、その考え方について詳しくお話しいただく予定です。
Seminar1
Lecturer
子どもの現象学―共感覚、想像の友達、懐かしさ
Abstract:
講師紹介
東京都生まれ。学術博士。慶應義塾大学理工学部専任講師。専門は複雑系の物理学、人工生命。東京大学教養学部広域 科学科卒業後、同大学院総合文化研究科博士課程修了。英国サセックス大学客員研究員、東京大学情報学環などを経て、2024年より現職。現在は共感覚や子どものファンタジーについて研究している。いままでに読んで感動した論文は「From pre-representational cognition to language」。