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CHAIN ACADEMIC SEMINAR #47
第47回CHAIN Seminar 谷口忠大「集合的予測符号化仮説:個体の認知と社会の文化をつなぐ統合理論に向けて」
谷口忠大氏は「記号創発ロボティクス」という分野を立ち上げ、9月1日に新曜社ワードマップシリーズの最新刊として『記号創発システム論──来るべきAI共生社会の「意味」理解に向けて』という編著を出版されました。この記号創発システム論という分野は、AI・ロボット研究にとどまらず、言語・社会・意識・生命等に関わる人文社会科学の諸分野とも緊密に融合した新分野として、さながら諸学問のエコシステムとなりつつあります。 今回は、その最新の理論的提起として注目を集めている「集合的予測符号化仮説」についてご講演いただきます
ご関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください(参加費無料・来聴歓迎)。
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Seminar1
集合的予測符号化仮説:個体の認知と社会の文化をつなぐ統合理論に向けて
Abstract:
講師紹介
2006年京都大学工学研究科博士課程修了。博士(工学・京都大学)。2008年より立命館大学情報理工学部助教、2010年より同准教授。2015年より2016年までImperial College London客員准教授。2017年より立命館大学情報理工学部教授、また、パナソニック客員総括主幹技師としてAI研究開発に携わる。2024年より京都大学大学院情報学研究科教授。専門は人工知能、創発システム、認知発達ロボティクス、コミュニケーション場のメカニズムデザイン。記号創発システムという概念を提唱し、また記号創発ロボティクスと呼ばれるAIやロボットを作ることにより人間のコミュニケーションの本質的理解につなげる研究領域を創成している。ビブリオバトルの考案者でもある。主著に、『コミュニケーションするロボットは創れるか』(NTT出版 2010)、 『記号創発ロボティクス』(講談社 2014)、 『心を知るための人工知能: 認知科学としての記号創発ロボティクス』(共立出版 2020)、『イラストで学ぶ人工知能概論』(講談社 2014, 2020)など多数。編著に『記号創発システム論』(新曜社 2024)など。
<参考文献>
谷口 忠大, 集合的予測符号化に基づく言語と認知のダイナミクス: 記号創発ロボティクスの新展開に向けて, 認知科学, 2024, 31 巻, 1 号, p. 186-204,
Online ISSN 1881-5995, Print ISSN 1341-7924, doi.org/10.11225/cs.2023.064
Taniguchi T (2024) Collective predictive coding hypothesis: symbolemergence as decentralized Bayesian inference. Front. Robot. AI11:1353870, doi: 10.3389/frobt.2024.1353870
谷口忠大(編)「記号創発システム論:来るべきAI共生社会の「意味」理解にむけて」新曜社, 2024年9月1日発売