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KOBELSI-CHAIN 合同研究報告会
KOBELSI-CHAIN 合同研究報告会「科学技術倫理と人間知」
近年の科学技術の急速な発達は、人間生活の向上に大きく貢献することが期待される一方で、人間社会に新たな倫理的・社会的・法的な問題を生じさせており、また今後も生じさせることが予想される。そして、これらの諸問題は最新の科学技術に起因しながらも、あらためて「人間とは何か」「人間はいかに生きるべきか」といった古来の根本問題の重要性を明らかにする。そのような状況を受けて、現在、伝統的に科学技術の発達を推進してきた自然科学や工学、そして、伝統的に人間をめぐる根本的な問いを探究してきた人文学や社会科学の諸分野をまたいだ学際的な研究への機運が高まっている。
本ワークショップでは、科学技術をめぐる倫理的・社会的・法的問題 (ELSI) の探究を目的に2023年に発足した神戸大学生命・自然科学ELSI研究センター(KOBELSI)、そして、人間をめぐる学際的な研究・教育の推進を目的に2019年に発足した北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)で活動する研究者を集め、科学技術の倫理と人間知をめぐる最新の研究に関する情報交換とディスカッションを推進することを目的とする。今後、人間社会はどのように先端的な科学技術とともに生きていくべきなのか。この根本問題に対する解決の糸口となる新たなアイデアが生まれることを期待したい。
10:30-10:50 開会挨拶:両センターの紹介(茶谷・宮原)
10:50-11:30 Xue Li & Takuya Niikawa
“Holding “good enough” lights in shadowed memories: phenomenology of living with loved ones with dementia” [ENG]
11:35-12:15 Masashi Takeshita
“Speciesism in Natural Language Processing Research” [ENG]
12:15-13:15 昼休み
13:15-13:55 Hiroyuki Iizuka
“From Symbolic Formation to Grounding: Bridging Bottom-Up and Top-Down Processes in Shared-Module Network” [ENG]
14:00-14:40 Takuya Niikawa
“Mood and Atmosphere”
14:40-15:10 コーヒーブレイク
15:10-15:50 染谷昌義(北海道大学CHAIN・博士研究員)
「アニマシー心理学へ向けて: 植物の神経生物学と非神経生物の心のはたらきをめぐる論争」
16:00-16:40 丸山栄治(神戸大学・博士研究員)
「スマートグラスとプライバシー」
16:45-17:15 総合討議
17:15-17:30 閉会挨拶(新川)
講演者一覧 (ABC順)