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Hokkaido University
Center for Human Nature,
Artificial Intelligence,
and Neuroscience

CHAIN ACADEMIC SEMINAR #36

第36回CHAIN Seminar 北城圭一「柔軟な脳情報処理のための同期メタスタビリティとコンシステンシー」

日時 2023年11月27日(月)13:00-14:30
場所 北海道大学 中央キャンパス総合研究棟2号館 5Fセミナー室
言語 日本語
共催 人間知・脳・AI研究教育センター、社会創造数学研究センター
開催方法 対面およびオンライン(オンラインのみ要登録)

第36回のCHAIN Seminarは生理学研究所の北城圭一教授に「柔軟な脳情報処理のための同期メタスタビリティとコンシステンシー」と題して講演をしていただきます。

北城圭一教授は脳が持つ非線形ダイナミクスが脳情報処理において重要な役割を果たすという考えに、非線形動力学の理論に基づいた実験とデータ解析、数理モデル化によってアプローチしてきました。

今回のCHAINセミナーは社会創造数学研究センターで開催しているHMMCセミナーとの共催として開催されます。脳科学と数理科学の融合について学ぶよい機会になるかと思います。

対面参加の方へ: 中央キャンパス総合研究棟2号館は施錠されています。入館できるように当日は担当の者が1F入り口に待機していますので、エレベーターで5Fまで登ってください。セミナー室は入ってすぐ左となります。

オンライン参加の方へ: Zoomの登録は以下のURLからお願いします:

https://zoom.us/meeting/register/tJUqceChpzorE9I6EODk5Rvc4xKGmUJ_cmx5

Seminar1

Lecturer

北城 圭一
Keiichi Kitajo

柔軟な脳情報処理のための同期メタスタビリティとコンシステンシー (Metastable synchrony and consistency of the brain for flexible information processing)

Abstract:

本セミナーでは、脳の非線形ダイナミクスを利用した柔軟な脳情報処理についての研究を紹介する。まず脳波レベルでの脳活動は複数の同期状態間を遷移するメタスタビリティ(準安定性)を示すこと、及び、その遷移様相が心理特性と関連していることを安静時脳波データ解析により実証した研究結果を紹介する。次に、脳が同一入力に対して非初期値依存的に一貫した応答を示すコンシステンシー(一貫性)の機能的意義について、脳波実験とリザバーコンピューティングモデルを用いた研究結果を示す。柔軟、かつ、一貫した脳情報処理を行うための基盤メカニズムについて議論を行いたい。

講師紹介

生理学研究所 システム脳科学研究領域 神経ダイナミクス研究部門 教授。
東京大学教育学部卒,同大学院教育学研究科博士課程修了,博士(教育学)。国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所流動研究員,東京大学大学院教育学研究科助手,ブリティッシュコロンビア大学ポスドク,理化学研究所・研究員,同副チームリーダー,同ユニットリーダーを経て,2018年10月から現職。