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Hokkaido University
Center for Human Nature,
Artificial Intelligence,
and Neuroscience

INAUGURAL CEREMONY

終了しました

【開催報告】人間知・脳・AI 研究教育センター 開所式

日時 2019年7月23日(火)13:00ー17:30
場所 北海道大学フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホール (鈴木章ホール)
  札幌市北区北13条西8丁目

人間知・脳・AI研究教育センターでは、2019年7月23日(火)に北海道大学札幌キャンパス鈴木章ホールにおいて、開所式を開催いたします。センター設置の背景と目的,活動計画の概要などについてご説明するほか,本センターとも関わりの深い3名のゲスト講演者に最新の学際的研究の刺激的な現状についてお話し頂く予定です。センターが取り組む共同研究についてもご紹介いたします。

ゲスト

吉田正俊
自然科学研究機構 生理学研究所

「意識を研究するとは? 盲視から神経現象学へ」

山田真希子
量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所

「脳イメージングが映し出す心の世界」

亀田達也
東京大学大学院 人文社会系研究科

「集合知の発生条件を探るーモデルベースの大型集団実験によるアプローチ」

萩原一平
NTTデータ経営研究所

来賓挨拶

情報交換会
18:00より情報交換会をファカルティハウス エンレイソウ レストラン「エルム」( 札幌 市北区北11条西8丁目 ) で行います(参加費5,000円)。 情報交換会への参加を希望される方は、お名前・所属をご記入の上、 7月15日までにchain@let.hokudai.ac.jp 宛にメールにてお申し込みください。

Event Report

開催報告

7月23日(火)13:00-17:30,フロンティア応用科学研究棟レクチャーホール(鈴木章ホール)にてセンターの開所式が行われました。はじめに,笠原正典理事・副学長より開会のご挨拶があり,続いて来賓の萩原一平様(NTTデータ経営研究所エグゼクティブ・オフィサー)よりご挨拶を頂きました。次いで,田口茂センター長より,センターの概要について説明がありました。

開所式のメイン・イベントは3名のゲスト講師による特別講演でした。まず吉田正俊・生理学研究所助教より,「意識を研究するとは?盲視から神経現象学へ」というテーマでご講演頂きました。盲視という不思議な現象を入り口として,神経科学と数理科学,哲学が交差する学際的研究の醍醐味をお伝え頂きました。続く特別講演2は山田真希子・量子科学技術研究開発機構グループリーダーによる「脳イメージングが映し出す心の世界」というご講演でした。神経科学・心理学・精神医学を通じて,私たちが日頃抱くような人間的な諸問題に光が当てられていく内容は,多くの聴衆の関心を惹いていました。最後に亀田達也・東京大学教授により,「集合知の発生条件を探る──モデルベースの大型集団実験によるアプローチ」と題するご講演が行われました。集団の意見がいかに少数のオピニオン・リーダーによって左右されやすいかが実証的に示され,聴衆に驚きを与えていました。

3つの講演の後に、センター兼務教員による共同研究の紹介が行われました。哲学的なアイデアを脳科学やAIによる実験的な手法で実証する共同研究や、数理モデリングを用いた新しい手法が人文社会科学に革新をもたらし、誰も見たことのない新しい学問領域が形成されつつある現状などについて報告が行われました。最後に、山本文彦・文学研究院長より閉会の挨拶があり、盛況の内に幕を閉じました。当日は168名の参加者がありました。

終了後ファカルティハウス「エンレイソウ」で開催された情報交換会では,長谷川晃理事・副学長よりご挨拶がありました。理事,部局長,兼務教員,大学院生など計33名が参加し,活発な情報交換が行われました。