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Hokkaido University
Center for Human Nature,
Artificial Intelligence,
and Neuroscience

CHAIN ACADEMIC SEMINAR #41

第41回CHAIN Seminar 津田一郎「脳機能分化・機能分割を実現する情報論的機構仮説」

日時 2024年6月27日(木) 16:30-18:00
場所 北海道大学 学術交流会館 第3会議室
言語 日本語
主催 人間知・脳・AI研究教育センター
開催方法 対面およびオンライン(オンラインのみ要登録)

第41回のCHAIN Seminarは札幌市立大学AITセンターの津田一郎特任教授に「脳機能分化・機能分割を実現する情報論的機構仮説」と題して講演をしていただきます。

津田一郎氏は日本における複雑系科学研究の先駆者であり、脳神経科学においても非線形数理科学的手法を導入する道を開きました。北海道大学を定年退職後は札幌を離れて中部大学創発学術院院長を務めておられました。2024年3月に定年退職をした後、札幌市立大学AITセンター特任教授としてふたたび札幌に戻ってこられましたので、この機会にCHAINセミナーでの講演を引き受けていただきました。今回のCHAINセミナーでは、これまでの業績のダイジェストではなく、現在進行中の研究についてお話いただけることになりました。

津田一郎氏の著書には『ダイナミックな脳 カオス的解釈』 (岩波書店)、『心はすべて数学である』(文藝春秋)ほか多数があります。近年の著書としては『初めて語られた 科学と生命と言語の秘密』(松岡正剛共著、文春新書)があります。

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Seminar1

Lecturer

津田 一郎
Ichiro Tsuda

脳機能分化・機能分割を実現する情報論的機構仮説

Abstract:

脳神経系ではブロードマンの機能地図として知られているように多くの機能領域が認められている。また、近年、課題遂行時に各機能領域の細分領域間のダイナミックな機能結合による機能分割も発見され注目されている。そもそも神経細胞(ニューロン)や神経膠細胞(グリア細胞)が分化した理由は何であろうか?また機能分化や機能分割が起こる理由は何であろうか?ここ10年近く我々はこの問題に挑戦してきた。本セミナーでは、この問題の指導原理となる拘束条件付き自己組織化、それを定式化する変分問題、具体的な数理モデルによるニューロン分化、モジュール分化、機能ニューロン分化に対応する機能単位生成の結果を紹介する。ここで扱う数理モデルの骨子は力学系の族の動的ネットワークである。進化型に拡張したリザバーコンピューターも含まれる。

講師紹介

1977年大阪大学理学部物理学科卒業
1982年京都大学大学院理学研究科物理学第一専攻博士課程修了
新技術開発事業団(現JST)、九州工業大学情報工学部などを経て
1993年北海道大学理学部数学科教授。その後いくつかの役職を経たのち
2017年北海道大学を定年退職後、中部大学創発学術院教授
2022年中部大学創発学術院院長
2024年中部大学を定年退職後、札幌市立大学AITセンター特任教授
北海道大学名誉教授、中部大学名誉教授、北海道大学国際理学連携教育センター客員研究員、
中部大学客員教授・創発学術院顧問、玉川大学脳科学研究所招へい研究員(客員教授)、NEDO技術推進委員
現在に至る

複雑系脳神経科学に対してカオス力学を基軸とした数理科学研究を行ってきた。