吉田正俊 特任准教授の総説論文が国際誌 Neuroscience に掲載されました

吉田正俊 特任准教授の総説論文が国際誌 Neuroscience に掲載されました。以前在籍していた生理学研究所の伊佐正教授(現 京都大学)との共著論文です。

大脳皮質の第一次視覚野が損傷した患者でみられる「盲視」の現象では、視覚刺激が見えないのにその位置を当てることができる、といった不思議なことが起こります。これはわれわれの視覚情報処理のなかには意識に登るものとそうでないものがあって、それが脳のべつのところで処理されている証拠です。吉田正俊 特任准教授は伊佐正教授とともに、この盲視の現象をサルで再現するとともに、盲視の脳内メカニズムを解明する研究を続けてきました。この総説では、これまでの盲視の研究を歴史的に振り返るとともに、これまでの伊佐研究室のサルでの研究について網羅的にまとめています。

Isa T, Yoshida M. Neural Mechanism of Blindsight in a Macaque Model. Neuroscience. 2021 Aug 10;469:138-161. doi: 10.1016/j.neuroscience.2021.06.022. Epub 2021 Jun 19. PMID: 34153356.